マネー資本主義 ~NHK Special~
NHKスペシャルで放映していたので、興味深く鑑賞。
いわゆる、投資銀行がどのように形成されて、そして今現状の金融危機を生み出したか、歴史をおってとてもわかりやすく解説していた。昨年9.15のリーマンショックを機に全ての金融世界が激変したといっても過言ではないこの現状、100年に1度の金融危機とまでいわれているが、あきらかに形態はその昔1930年代とは異なる状況であった。自分自身もあまり、その投資銀行の役割を漠然と知っていたものの、具体的な歴史や特にモーゲージ債ができたその多大な影響など、大変興味深かった。一般的にこのモーゲージ債から発展した「サブ・プライム」が最大の要因で、ここまでの金融危機を生み出したということではあるが、歴代の著名な投資銀行トップたちのインタビューから、その、巨額を賄うことになった人間自身のマネーゲームがこの投資銀行という世界を変えてしまったのではないかということを実感する。
人間はやはり誰でも欲があり、そのバランスをどのように社会と個人の狭間で保つか、ここが重要であろう。また、競争原理というものが社会の中では必須であるために、経営者たちはどこでその判断基準を作るかということも非常に重要である。
日本のテレビ放映の中ではきっと初めてだったのではないかと思うが、昨年リーマン会長リチャード・ファルドが傍聴会に出席した際の映像やコメントが映し出される。「私は日々悩み続けている・・・」と答えていた。番組の中では、5大投資銀行のいままでの競争劇を表現していたが、利益を上げることのみが企業なのか、社員たちは、自分の給与を上げることのみに躍起になりつつあるこの世界において、社会においてのその企業の役割や影響など、将来を見越して考えるべき点は多々あったのではないかと痛感する。利益を上げるにしても、その利益の根源となっているものを何とするか、これはまた経営者の判断でもあり、その経営者にかじ取りされた役員たち、社員たちは荒波の中で、どんどんと違う方向へ向かったとしても、意外にそのことに意義を唱えることはその帝国の中で困難であり、そして、皆ともに難破していったように見えた。
興味深かったのは、結構、元経営者たちが、本音を話していたことである。「あの時、こうするべきでなかった・・・」など、静かに語りかけるその内容には十分な意味が含まれており、このような世界にしてしまったことへの後悔もあるであろう。
行き過ぎた人間の欲の結果であり、仕打ちであったとも感じる。この経験を機に多くの人が考えなければいけない題材ができたと思う。自身もいつかはこうなると予期してきた2年前から経験してきたたくさんのことを重ねつつ、非常に同感する内容であった。
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